人工飼料と生きエサの栄養について

人工飼料と生き餌の栄養素

名称 水分 蛋白質 脂質 繊維 灰分 Ca Ca/p
グラブパイ 10% 40% 12% 15% 12% 1.5% 2.0
レオパゲル 80% 10% 1.0% 2.5% 3.5%
レオパブレンドフード 10% 35% 10% 5% 6.5% 1.3%
デュビア小 71.5% 21.4% 6.1% 2.6% 1.3% 0.27
デュビア大 71.5% 21.4% 6.1% 2.6% 1.3% 0.3
クリケット (クロコオロギ) 69.1% 21.3% 6.0% 3.2% 2.2% 0.1
ヨーロッパ イエコオロギ 69.2% 20.5% 6.8%   1.1% 0.13
ミルワーム   18.7% 18.7%   0.9% 0.06

以前の記事

以前の記事で「生きエサはどれがいいのか」を検証しましたが、最近はほとんど人工飼料でエサをやっているので、人工飼料の栄養素と、生きエサとの比較をしてみることにしました。

  • タンパク質・・・三大栄養素の一つです。筋肉や臓器など体を構成します。
  • 脂質・・・三大栄養素の中でも最も高いエネルギーを得ることができます。しかし摂り過ぎると肥満になります。
  • 灰分(かいぶん)・・・カルシウム、鉄、ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム等の無機質(ミネラル)の割合のことをいいます。食品を焼くと灰として残るので灰分(かいぶん)と読みます。あまり気にしなくて大丈夫です。
  • 繊維・・・水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別され、水溶性食物繊維はさまざまな生活習慣病の予防、不溶性食物繊維は有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出する。
  • カルシウム・・・骨や歯の構成成分。カルシウムがないとくる病など、骨の異常が出てきます。
  • リンは・・・骨や歯の主成分。リンが多すぎると、カルシウムの吸収を邪魔します。

カルシウム:リンの値

栄養素を見る時、「繊維」「灰分」って見ますか?あまり見ませんよね? 大体の人が気になるのは「カルシウム:リン」ですよね。 表の一番左です。 カルシウム:リン = 2:1(Ca/P=2.0) が理想だと言われています。 グラブパイは理想的な数値になってます。 その他の人工餌の「レオパゲル」「レオパブレンドフード」はこの値が見当たりませんでした。しかし袋に「カルシウムなどをダスティングしなくても良い」と書いてあるので、おそらくグラブパイに近い数値を持っているものと思われます。 それに比べて生きエサはどうでしょう。 デュビアで0.3、ミルワームで0.06でカルシウムが圧倒的に足りません必ずダスティングしましょう。 しかし生きエサは動いていて嗜好性が高いのでレオパやニシアフは好きなようです。難しいですね。

強い骨を作るカルシウム、カルシウムとリンの代謝を助けるビタミンD3、脂肪とタンパク質の代謝を助けることです。爬虫類の栄養におけるカルシウムとリンの比率についてよく耳にします。これは、爬虫類の食物中のリンの量に対するカルシウムの量を指します。カルシウムが多すぎると、リンは役に立たなくなります。リンとカルシウムが多すぎると仕事ができません。カルシウムとリンの理想的な比率は約2対1です。

デュビアローチの栄養成分

デュビア.comという生き餌の販売サイトに栄養成分についての見解が乗っていましたのでのせておきます。

コオロギとデュビアに関する栄養について説明しているほとんどのWebサイトは、これらの数値について疑わしいと思われてます。栄養分析が「ニュージャージー州の研究室」によって行われたと述べているが、その説明をしているウェブサイトは今は亡くなってしまっている。

そこで私たちは、テストのためにテネシー州のバローエージ研究所にデュビアのサンプルを送りました。SSサイズのデュビア(約3〜5日齢)とアダルトデュビア(約3.5ヶ月)について受け取った結果は次のとおりです。

Dubia Roaches

Species 水分 (%) タンパク質(%) 脂質 (%) 灰分 (%) 繊維 (%) カルシウム (mg/kg) リン (mg/kg)
Extra Small 71.5 21.4 6.1 1.3 2.6 700 2600
Extra Large 65.6 23.4 7.2 1.2 2.9 800 2600
 
ご覧のとおり、特大と極小のデュビアは栄養的に似ていますが、大きなデュビアは水分が少なく、脂肪がわずかに多く、タンパク質がいくらか多く含まれています。

クリケット(コオロギ)の幼虫のデータは次のとおりです(サイズと年齢は不明ですが、それぞれ97 mgでした)。これらの数値は、2002年のMark Finkeによる調査に基づいており*、ウィスコンシン州マディソンのコーヴァンス研究所による分析結果でした。
 

Crickets

Species 水分 (%) タンパク質 (%) 脂質 (%) 灰分 (%) 繊維 (%) カルシウム (mg/kg) リン (mg/kg)
97mg 77.1 15.4 3.3 1.1 2.2 275 2520
参考 デュビアローチの栄養成分dubiaroaches.com


グラブパイ・レオパゲル・レオパブレンドフード

グラブパイやレオパブレンドフードは水分を含ませて使用するため、水分量に関しては人によりけりかもしれません。
並べてみると、一番昆虫に寄せているのはレオパゲルですね。


名称 水分 タンパク質 脂質 繊維 灰分 カルシウム
グラブパイ 10% 40% 12% 15% 12% 1.5%
レオパゲル 80% 10% 1.0% 2.5% 3.5%
レオパブレンドフード 10% 35% 10% 5% 6.5% 1.3%


私の勉強ももちろんですが、みなさんの参考になれば幸いです。


にほんブログ村 その他ペットブログ レオパへ

レプテリアレオパ飼育キット ジェックス
三晃商会 サンコー レプタイルボックス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です